船舶衝突警報装置 Acas(AIS Collision Alarm System

 

船舶衝突警報装置

Acas (AIS Collision Alarm System)は、AIS受信機、または、AIS装置と安価なパーソナルコンピュータを組み合わせ、周辺船舶との衝突の可能性などの情報を表示する装置です。 また、自船と周辺船舶の衝突確率に基づき、AIS装置のデータ送信機能を用いて周辺船舶に衝突警報情報を送ることもできます。 衝突確率の高い船舶の危険情報を知ることにより、安全サイドに舵を切る、あるいは減速などの避航操船を支援することができます。

衝突確率表示例

Acasは、一般財団法人日本水路協会発行の航海用電子参考図(new pec)を使用し、従来の海図データに見劣りしない詳細な情報を表示することができます。この海図表示上にAIS搭載船舶、自船の航跡を重畳表示し、さらに衝突警報等の諸情報を表示します。

表示項目

 ○AIS装置搭載船舶の一覧表示、自船の情報及び航跡表示

 ○AIS装置搭載船舶の情報を個別に表示

 ○将来、電子航行支援システム(ENSS)で拡充される気象情報、擬似航路等に対応済み

 ○衝突する危険のある船舶にターゲットマークを重畳表示させ衝突予想点を表示

 

 

 

その他の表示項目

○航路標識

○水深

○名称

○船名

○入力モニタ

    航路標識表示例

        水深表示例

Acasは、衝突確率計算機能があり、その結果をグラフィカルに表示し、進路方向に衝突確率が高いエリアがあると大きな山を表示します。この時、衝突点までの到達予測時間が避航に必要な時間 (10分を想定)以下であれば、警報器により警告音と警告灯で周辺に発せられます。

 

上の表示例では直進上に山(衝突確立)があるため、このまま直進すると約10分以内に衝突する確率が高いことを示しています。また、左側に小さい山が表示されていますが、この小さい山の方向(左舵25度)に舵を切り直進した場合、警報が発せられる可能性が高いので、衝突回避するには右へ舵を切った方が安全であることがわかります。

  •    オペレーティングシステム      Windows7 以上

 

特別仕様

     特別のご要求のある場合は別途お打ち合わせの上ご用命を承ります

 

 この装置はボートレースの交付金による日本財団のご支援を受け、且つ一般財団法人シップ・アンド・オーシャン財団が行う技術開発基金による補助金を受けて開発したものです。